INTERVEW
この会社で
働くということ
自分が
輝ける舞台は、
自分でつくれる
ソリューションエンジニア/2012年新卒入社
大森
OMORI
営業技術部 SE1グループ 兼 イメージテック事業本部
建設キャリアアップシステムプロジェクト推進室
営業技術部でシステムエンジニアとして活躍。社員証や学生証の発行システムを導入する技術営業を経験後、現在は大型のシステム開発案件に参画し、
プロジェクトマネジメントを任されている。
開発するのは、
100万人規模が利用する大規模システム
現在の具体的な仕事内容を教えてください。
僕が担当しているのは、建設業振興基金という、もともとは国土交通省が管轄していた財団法人をお客さまに、「建設キャリアアップシステム(以下、CCUS)」というサービスの開発・運用保守を実施するプロジェクトです。このシステムは、建設業に従事する全国の技能者の保有資格などを登録し、現場の就業履歴をカードで記録、蓄積するもので、技能者のスキルや経験を見える化するだけでなく、正当な能力評価に役立てることを目的としたプロジェクトになっており、タイミングよく僕も初期段階から一部機能の開発を任されることになりました。



挑戦のチャンスは
年次関係なく
どのような経緯でその案件に参画されたのですか?
きっかけは入社5年目の頃に「新しいプロジェクト、ありませんか?」と上司に相談したことでした。入社1年目から継続してIC・IDカード関連のシステム開発に携わってきましたが、正直なところ、他の分野にも挑戦してみたいと思う自分がいたんです。当時、若手といえる年次だった僕がそんなことを言うのは、生意気だったかもしれません。しかし、年次に関係なく成⻑の機会を与えてくれるのがこの会社の魅力の一つで、「挑戦のチャンスがほしい」という思いを伝えたところ、早々に挑戦の舞台をいただけました。しかも、プロジェクトマネジメントというポジション!ただ、想像していたよりもずっと大規模な話でしたが...。
大規模なプロジェクトゆえ、不安などはありましたか?
はい、当社として前例のない規模のプロジェクトなので、そこに参加することに正直不安はありました。また、プロジェクトのマネジメント経験はありましたが、まったくのゼロからシステムを構築していくことは初めての経験だったので、今までの業務の延⻑線上にあるとはいえ、自分のスキル不足を痛感したのを覚えています。
ただ、もともと僕からお願いしてアサインしてもらったわけですから、全力で取り組もうという決意のもと臨んでいました。
「できません」なんて
悔しいから
プロジェクトマネジメントをする中で大切にしていることを教えてください。
どんなプロジェクトでも同じですが、最初の段階でお互いの認識がズレてしまうと、後々取り返しがつきません。だからこそ、何度も打ち合わせを重ね、細かなご要望までヒアリングしていくことを大切にしています。CCUSの場合は、システムの設計を固めるまでの道のりが本当に⻑かった。どんなサービスにしたいのか、どんな機能があると良いのか、一緒にイメージを固めていくところからのスタートでした。知識も経験値も足りなかったかもしれませんが、何がだめなのか、どうやったらできるのか?を、考えて、考えて、考える。粘り強く向き合い続けたら、その熱意が自然とお客さまにも伝わって、気づけばプロジェクト全体に一体感が生まれていました。
そこからどんな気づきが得られましたか?
理想的な完成イメージは見えても、予算や納期、技術的な問題もあり、すべてのご要望を実現できるわけではない。ただ「できません」と言うのは、やっぱり悔しい。どうやったらできるようになるのか、代替案はないか...メンバーで協力して少しずつ要件を満たしていきました。困難をプロジェクトメンバー全員で乗り越えることで、システムエンジニアの仕事は、人と向き合う仕事なのだと気づかされましたね。


チャンスは、
与えられるものから
つくり出すものへ
プロジェクトの今後の展望を教えてください。
2019年、ついにCCUSサービスの運用が開始されたのですが、年々増え続ける建設業従事者の登録者数は、すでに全国で100万人を超過。その膨れ上がるデータを処理するためには基盤システムの拡張が急務で、今も性能のアップデートを試みているところです。また、「サービス利用者の利便性を向上させる新しい機能をつくろう」という新規プロジェクトもはじめていますが、個人情報を扱うがゆえに常にセキュリティ面の壁が立ちはだかります。まだまだ、やるべきことは尽きません。しかし不思議と、昔よりも意欲的な気持ちでいます。
今後、挑戦したいことを教えてください。
「新しいプロジェクト、ありませんか?」じゃなくて、「こんなプロジェクト、やりませんか?」と、自らが台風の目になって周囲を巻き込むことに挑戦したいです!
CCUSは上司にアサインしてもらったプロジェクトですが、目の前の仕事に本気で向き合っていけば、次の挑戦のステージは自分でつくり出せることが分かったので、自ら積極的に働きかけていきたいです。
今手がけているIC・IDカードも、数年後にはもう手に取れるようなモノではなくなっているかもしれない。そうなったとき、「富士フイルムイメージングシステムズとしてどんな新しいツールを生み出せるだろうか」「そのために、どんな知識や技術が必要になるだろうか」最近はそんなことをぐるぐると考えています。
今の目標は、技術部門からなにか新しいビジネスを生み出すことです。今の僕であれば、もうこの仕事に飽きることはないと思っています!



※所属・役職等は全て取材当時(2024年)のものです。
