LIFE
いい人生こそ、
いい仕事
3年目成果発表会
入社3年目の社員全員が参加する、「3年目成果発表会」から得られた学びについて、体験した社員に話を聞きました。
これまでの経験を振り返り、成果や学びを、考え、まとめ、発表する。
そのすべてが、未来の仕事へつながっていく。
3年目成果発表会
入社3年目の社員全員が、一人ひとり、これまで取り組んできた課題の中から一つテーマを選び、取り組んだプロセスを振り返り、成果や学び、今後の課題などを社⻑含む役員全員、同期、職場の同僚、後輩等に向けて発表する研修。富士フイルムグループ共通の仕事の進め方である、STPD(See-Think-Plan-Do)の流れに沿って発表を行う。
MEMBER
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ソリューションエンジニア
2021年新卒入社
⻘木
AOKI
営業技術部 ICT サポートグループ
入社以来、営業技術部のICTサポートグループに所属。写真館やフォトスタジオ、フリーのフォトグラファーなど、プロカメラマン向けのプリントやアルバムの受注システムをメインで担当している。主な業務内容はシステムの開発・保守・運用など。営業や企画のアイデアを、技術的な知見を元に開発会社に相談しながら実現する、”技術的な通訳”のような役割を担う。
受注実績の可視化で、
課題解決へ
どのような課題で発表しましたか?
私は、フリーのフォトグラファー向けに提供している受注システムにおける、PowerBI(パワービーアイ)を活用したDX推進をテーマに発表を行いました。PowerBIとは、マイクロソフトが提供するデータ分析ツールで、受注実績などをグラフにして可視化できるものです。
写真館やスタジオのビジネスって、今どき写真を撮る人が少なくなって少し落ちている印象があるかもしれないですが、意外とフリーランスの市場がまだまだ発展途上で、実は成⻑しているビジネスなんです。実際に当社の受注システムに登録されているユーザーの数も増えているのですが、課題もあって......、ユーザーの約6割が、1度も注文をしたことがなかったんです。そのため、成果発表会では、PowerBIを使って受注実績を可視化し、「“どの商品が人気なのか”“どんなユーザーが注文したのか”といった情報を営業に共有することで課題解決につなげませんか?」という内容で提案・報告しました。



たくさんの人に協力してもらう、
それも研修の一部
3年目成果発表会を実際に経験していかがでしたか?
発表の準備にはだいたい1.5〜2カ月ほどかかったのですが、通常業務と並行して進めるので、準備期間は結構大変でしたね。STPDの枠組みに沿って発表するのですが、実際に自分の業務を当てはめていくと、うまくはまらなかったり、流れが不自然になってしまったりで、普段からもっとSTPDサイクルを意識して業務をしなければと改めて実感しました。もちろん大変なこともありましたが、先輩方のサポートが本当に手厚く、最初のテーマ選びから、資料作成、プレゼンの方法に至るまで、上⻑や指導員をはじめ多くの先輩方に何度も相談に乗っていただけたため、とても心強かったです。
たくさんの人に協力してもらいながら、決して投げやりにならず、本番に向けてしっかりとつくり上げていくところもまた研修の一部なんだなと感じました。


役員が同じ目線で向き合い、
認めてくれるうれしさ
3年目成果発表会の良さはどこにあると思いますか?
社⻑や役員の方々に直接自分の業務の話を聞いてもらう機会はなかなかないので、自分がやってきたことを積極的にアピールできるというのは面白いところだと思います。あとは、同期の発表を聞けるのも刺激になりました。当社は幅広い事業や製品があり、BtoC向けのデジタルカメラやプリントの他にも、BtoB向けのIDカードやクラウドサービス、ビジュアル&サイネージ事業などさまざまなビジネスがあるので、部署が違うと普段から取り組んでいる仕事が全然違うんです。そのため、自分と違う部署で活躍する同期の発表はとても新鮮で、当社ならではだと感じました。
また、「同期もこんなに頑張っているんだな」と感じて励みにもなりました。
発表に対する役員の方の反応はいかがでしたか?
役員の方々がすごく関心を持って聞いてくださったのが分かりました。入社3年目はまだまだ若手だから、みたいな感じではなく、ちゃんと向き合ってもらえるという印象があって。
特に、私が担当しているプリント系の事業部の役員の方には強い関心を持ってもらえたと思っていて、発表の場には同席されていなかったプロフォトの部⻑に資料を共有してくださり、それをまた営業の方にも展開してくださっていたみたいで。
ソリューションエンジニアという立場でデータを基に考えた内容が他部署にも認めてもらえたような気がして、うれしかったのを覚えています。
また、役員の方に「よく考えてるね」と言っていただけたのも印象的でした。ただ指示されたことをこなすのではなく、「私はこう考えています」と伝えることができてよかったと思いました。
「やってみたい」が、
どんどん仕事の幅を広げていく
研修を通じてどんな学びが得られましたか?
聞き手の立場を考えて、テーマ選びや発表内容を工夫したことが、大きな学びになりました。役員の方は営業や企画出身の方が多いので、技術の専門的な話をしてもあまり興味を持ってもらえないのではないかと思い、営業の活動につながるテーマを選定したり、あとは発表スライドの見やすさを工夫したりといったところが学びのポイントだったと思っています。
以降、実際の業務の中で提案や説明をする際にも、聞き手のことを考えるということをより一層意識できるようになりました。お客さまだけでなく、社内のメンバーや開発会社の方など、相手によって必要な情報が違ってくるので、それぞれに対して必要な情報を提供することを心掛けています。
また、成果発表会を通じて、説明するときのスライドを相手が見やすいように工夫できるようにもなりました。こうした見せ方への関心が転じて、UI/UX デザインにも興味が出てきたため、その話を上司にしたところ、UI/UXを改善するプロジェクトにも参加させてもらえることになりました。成果発表会をきっかけに、仕事の幅が広がったと実感しています。
さらに今回、受注データを可視化して提案を行ったことで、マーケティングへの関心も高まりました。当社には社⻑と若手社員のランチ会があるのですが、そこでマーケティングに興味があると社⻑に話したところ、「マーケティング研修をやろう!」とその場ですぐにメールで連絡をしてくださったんです。意見がすぐに反映されたことにちょっとびっくりしつつ、指導員や上司だけでなく、社⻑も若手社員のことを親身に考えてくださっていることが当社の良いところだと改めて実感しました。



※所属・役職等は全て取材当時(2025年)のものです。
