LEARNING

いい人生こそ、
いい仕事

マーケティング研修

学ぶたび、いつもの仕事が違って見える

役職、部署、年齢などに関係なく、意欲ある社員が自ら手を挙げて参加した「6カ月間のマーケティング研修」。そこで得られた学びや変化について、3名の参加者に話を聞きました。

基礎からじっくり体系的にマーケティングを学び、
仕事の質を高め成果を創出する。

マーケティングの基本理論を体系的に理解し、顧客視点で考える基礎力をつけることを目的に、社外から一流の講師を招き、理論や考え方を学びながら、自社の事業や自身の課題をケースにグループワークを繰り返し行う。全6回(月1回、延べ6カ月)にわたり、毎回、事前のe-ラーニング(2-4時間/回)受講と研修当日は平日の午後5時間のプログラム(講義&ディスカッション中心)を実施。入社2年目の若手から役職者まで意欲ある社員が自ら参加し、事業や部門を超えてオープンに学びあうのが特徴。

MEMBER

  • 営業職

    2016年新卒入社

    稲垣

    INAGAKI

    コンシューマー事業本部
    営業本部
    プロフォト営業部

    入社3年目まではデジタルカメラ事業部に所属。その後、大阪のエリア営業部にてデジタルカメラ・チェキ・フィルムなどあらゆる製品の営業を担当。2021年よりプロフォト営業部で、写真館やフォトグラファー向け製品の企画や営業を担当し写真の価値を訴求し続けている。

  • 営業職

    2024年キャリア入社

    秋津川

    AKITSUGAWA

    コンシューマー事業本部
    営業本部
    アライアンス営業部

    全国の写真店や写真館が入学式や遠足などの学校行事で撮影された写真を販売するための、学校・保護者向けプラットフォーム事業の営業を担当。「思い出を形にする」をモットーに、日々、より良いスクールフォトのあり方を追求し続けている。

  • 営業職

    2010年新卒入社

    板坂

    ITASAKA

    イメージテック事業本部
    ビジュアル&サイネージ事業部
    デジタル推進部開発グループ 兼
    戦略推進部

    入社後、駅や商業施設の看板、広告、横断幕、ポップアップストアの装飾など、大型プリントに関するBtoBビジネスの営業を担当。2024年4月からはデジタルサイネージの企画・設置・アフターフォローまでを担当するデジタルサイネージ専門の営業として活躍する。

役職・部署の垣根なく
多様な社員が集まり学ぶ

マーケティング研修の詳しい内容や特徴について教えてください。

  • 稲垣

    外部から講師をお招きして、月1回、5時間のプログラムを全6回行いました。初回の講義で学んだのが、マーケティング基礎論です。レビットやコトラーといったマーケティングの大家が提唱した理論などを確認し、「そもそもマーケティングってなんだっけ?」というようなことをひもといていく、噛み砕いた内容でした。その後、「企業の強み+ブランド分析」、「企業戦略論」など、毎回多様なテーマで知識をインプットしていきました。

    また、講義の間ではグループワークを繰り返しました。毎回、4〜5名のグループに分かれて、自身の事業に関するゴールや課題を持ち寄って、学んだ理論や内容に基づいてグループ全員で議論するんです。また、グループで出たテーマのうち1つ、計5テーマを毎回全体で共有し、一人ひとりが自分の興味あるテーマに参加してグループワークでアイデアをブラッシュアップしていく、という流れでさらに深い議論を行いました。

  • 秋津川

    特徴的で面白いと感じたのは、社内の役職、部署、年代に関係なく、幅広い社員が参加していたところですね。若手もベテランも、さらにはマネージャー層まで、本当にいろいろな人材が受講していました。学ぶ意欲がある人材には積極的に学ぶ機会を提供する、という当社のスタンスが、キャリア入社の僕には新鮮に映りました。

  • 稲垣

    応募すればいい、というわけではなく、「マーケティングを体系的に学んで仕事に活かしたい」という熱量がある人がしっかりと受けられるように、意気込みをレポートで提出する形式で選抜が行われたのも特徴的でしたね。

参加の理由は十人十色

どんな思いやきっかけがあり、参加しようと思われたのでしょうか?

  • 稲垣

    マーケティングの書籍で自学できるだけの素地を身につけたかったこと、また他の社員の方がどれだけの知識を持っているのか気になっていたこと、主にはこの2つですかね。

    今の部署は営業部ではありつつも、新商品企画からネーミング、メルマガ配信などのプロモーションまで、多岐にわたり自らが担当しているんです。自分のメルマガの文章一つで売上がガラッと変わってしまう可能性もある、ある意味すごく厳しい仕事だとも思います。ただ、私は、大学では教育学部を卒業し入社後は営業職としてキャリアを積んできたため、マーケティング戦略に明るくないというのが正直なところでした。そこで、この機会にしっかり学びたいなと思い、志願しました。

  • 板坂

    私は2023年までずっと広告代理店やアパレルブランドの大型プリントの設置制作に関する営業を担っており、その当時は「お客さまがつくりたい」というものに対して営業がどう獲ってきて形にするか、という勝負だった。そのため、こちら側で売り方そのものや戦略を考え実行する、といったことはあまり経験がなかった。ただ、2024年にデジタルサイネージの営業になってからは、市場から見たら後発であるがゆえ、新規顧客の開拓が重要であり、そのために不足しているマーケティングの知見を基礎から習得したいと思い受講しました。

  • 秋津川

    僕は2人とは異なり、「もっとみんなと仲良くなりたい!」という理由で志願しました(笑)。2024年2月にキャリア採用で入社したばかりということもあって、単純に、いろいろな人が集まるこの研修で、もっと自分の会社のことを知りたいなと思ったんですよね。

    もう一つ、私が現在担当している学校向けのスクールフォト事業を成⻑させたいという思いもありました。スクールフォトのプラットフォームは、今や乱立状態です。その中で、どんな色を足せば良いのか、どう他社と差別化をしていったらいいのかということを日々考えていて、ぜひマーケティング研修での学びをヒントにしたいと考え参加しました。

顧客視点が身に付き
仕事の質が変わった

マーケティング研修での学びやその後の変化について教えてください。

  • 稲垣

    いろいろあるのですが、一番印象に残っているのは、「マーケットインの発想で考える」という習慣を体得できたところですね。

    これまでは割とプロダクトアウトの考え方──例えば、当社にはこういう部材があるから、こういう商品を作ろう、当然安い方が売れるよね、そのうえでこのぐらいの値段なら粗利が取れんじゃないかな──といった発想で新しい商品を考えることが多かったように思います。当然、そういうプロダクトアウト的な考え方も必要なのですが、これだけだと、明らかに現場や顧客の視点が不足しているんですよね。お客さまがどんなことに困っていて、なにを求めているか、といった考えが抜けていることに改めて気付かされました。

    それ以来、自分なりに市場調査やSNSの分析などを行って、お客さま視点を意識しながらものごとを考えられるようになったと思っています。また、部署の中でも臆することなく、先輩や上司に対して、マーケットインの発想で意見ができるようになりました。実際にマーケットインの発想で開発した商品もあって、それが「ミュゼフレーム」という商品です。

  • 板坂

    私は2回目の研修で学んだ「仮説思考」の考え方が印象に残っています。もともと富士フイルムグループには、STPD(See-Think-Plan-Do)という仮説思考に近い業務サイクルの考え方があるんですが、私の場合は情報収集と分析を重視する傾向にあり、プラン立案と実行まで行うには時間がかかってしまっていたんですよね。そんなとき、研修で「より少ない情報で考えるのが仮説思考のコツ」「失敗することも多いが、そこから学び、また仮説思考をスピーディーに回すことで学びを積み上げられる」という話を聞き、非常に勉強になりました。

    その後、実際の案件でも仮説と検証を繰り返すことで、顧客各社共通の課題や要望が見えてきたところです。ちょうど今、実際にタッグを組む企業を選定し始めたところで、新しいソリューションを作ろうと奮闘しています。マーケティング研修での学びが活かされていることを実感しています。

  • 秋津川

    印象的だったのはグループワークですね。毎回、いろいろな部署の多様な年代の社員と交流、切磋琢磨ができて、それだけで学びになったのですが、特にディスカッションの中で新しい視点を得られたのが記憶に残っています。ある会で「スクールフォトって、子どもの成⻑を見える化するサービスだよね」という意見をいただけたんです。僕はそれまで、単純に「スクールフォト=子どもの姿を思い出として残すサービス」だと捉えていたので、「そうか、成⻑か。スクールフォトは物語なのだな」と気づかされ、非常にワクワクしたんですよね。自分が担当するサービスを新たな視点で見られるようになり、新しい機能などを考えるときの幅がグッと広がったと感じています。

多様な価値観をもった人材が
集まるからこその研修

最後に、マーケティング研修の魅力や今後の展望について教えてください。

  • 稲垣

    これまでマーケティングについてじっくりと語り合う機会はなかなかなかったんですが、マーケティングに特化した研修を受講し学ぶことに前向きな参加者の中に身を置くことで、背筋が伸びるというか、すごく意識が高まったのが面白いところだなと思っています。

  • 板坂

    稲垣さんと秋津川さんはBtoCの製品を担当しており、私はBtoBの営業をやっている......というふうに、扱う商材やターゲットが、皆さんバラバラなところも面白かったですね。イメージングサービスという軸はありつつも、幅広い商品を、幅広い価値観で扱う当社だからこそ、各々が違う視点で意見する、そういった垣根のないユニークな研修が実現できたのではないかと思います。いろいろな価値観が共存できているのは、この会社のいいところですね。

  • 秋津川

    「顧客視点で考える」という軸を習得できたのが大きな収穫です。チームメンバーにも共有したうえで、以前スクールフォトを利用していただいたお客さまを対象にアンケートを実施し、ご回答いただいた2,400名の生の声をもとに写真店向けセミナーを既に全国3カ所でリアル開催しました。ユーザーのインサイトを起点にして行動変容を起こすことができた一つの成果だと思います。今後も研修で学んだ知識を活かして、もっと良い商品、サービスを生み出していきたいと思っています。

※所属・役職等は全て取材当時(2025年)のものです。