10代女子にチェキを
買ってもらうには。

私の所属する営業グループでは、大手雑貨チェーン店などを対象に「チェキ」の新たな売り方の提案を行っています。昔から愛されてきたヒット商品のチェキですが、高性能の撮影機能を持つスマホが主流の時代、ただ店頭に並べるだけでは、なかなか売上を伸ばすことはできません。店舗ごとに異なるターゲットや時代の流行に合わせた売り場づくりが求められるんです。例えば、先日は都内を中心に展開している雑貨店において、10代女子をターゲットにした販売戦略をご要望いただきました。そこで、SNSや雑誌でリサーチをすると10代女子たちの間で「クリア素材」の人気が高いことが判明。その流行をとらえて、店頭にクリア素材でできたバインダーケースに入れたチェキを掲示することにしました。「撮る」だけでなく、「魅せる」という新たなチェキの楽しみ方を提案したいと思ったんです。すると数ヶ月後、ちゃんと売上が右肩あがりに。実際に私も店舗に足を運んでみましたが、中高生の女子たちの反応は上々でした。実は当初この施策をお客さまに提案した時は「本当にクリアケースで売上変わるの？」と微妙な反応だった。でも、最終的には私の施策を買ってくださり、結果を残すことができました。「若い尾花さんの感性をこれからも頼りにしてるよ」。担当者さまにそう言っていただけたときは、本当に嬉しかったですね。

お客さまの声を、
パワーに変えて。

私、働き始めるまで、営業って数字で成果をあげる仕事だと思っていたんです。もちろん数字で自分の頑張りが見えることは、営業ならではの面白さだと思います。でも、FFISの営業はそれだけじゃない。数字には表れない、お客さまの声や情報を集めることも大切な役割なんです。たとえば、お打ち合わせで店舗にお邪魔するときは、10分でも時間があれば、売り場や周辺の他店舗を歩いてまわる。お客さまが店内でどう過ごされているか？思わず立ち止まりたくなる売り場は何が違うか？現場に足を運ぶことでしか収集できない情報を集めています。それから、販売担当者さまとの雑談も大事な情報収集の場。一見ビジネスとは関係のない話題でも、商品開発や販売戦略に活かせるヒントが隠れています。おしゃべり好きな性格も相まって、お客さまと仲良くなるのは全く苦じゃなくて。いつも電話で長話してしまい、社内で「今の本当にお客さん？」と笑われるくらい（笑）。でも、それが自分の営業スタイルなんだって、最近は思うようになりました。ユーザー・販売店を含めたお客さまと、商品の開発現場。その架け橋になることで、富士フイルムグループにできることをもっと増やしていきたい。それに、お客さまの反応が見えることは、きっと社内の商品開発者たちにとってもエールになるはずですから。だから私は今日も、全力で動くのみです！